今回ご紹介する1975年(昭和50年)のヒット曲は、小林旭さんの「昔の名前で出ています」です。
「昔の名前で出ています」は、1975年(昭和50年)1月25日に発売された小林旭さんの92枚目のシングルです。作詞:星野哲郎さん、作曲:叶弦大さん、編曲:斉藤恒夫さんとなっています。
小林旭さんの「昔の名前で出ています」も流行ったよね!「京~都にいるときゃ、しのぶ~と呼ばれたのぉ~♪」だよね。
小林旭さんというと俳優が本業だよね?なのに92枚もレコード出すって凄くないですか?まぁ、それは良いとして、でも、「昔の名前で出ています」は、発売からヒットするまでずいぶん時間がかかったんだね。
小林旭さんの「昔の名前で出ています」ですが、発売当時の1975年(昭和50年)頃は、全く鳴かず飛ばすだったそうです。しかし、小林旭さんが全国のキャバレーなどをドサ回りするなど地道なプロモーションを続けた結果、1977年(昭和52年)に入ってから徐々に売り上げを伸ばし、ロングセラーとなったそうです。
小林旭さんほどの大スターでも、曲を売るために全国のキャバレーをドサ回りするんだね。それだけやらないと当時は認知が広まらなかったってことなんだね。今だと、YouTubeやTiktokで簡単に全世界に配信できる時代なんだけどね。
ところで、お若い方は「キャバレー」って知らないよね?
確かにもう今はキャバレーを見ないですからね。キャバレーを簡単に説明しますと、キャバレーは、ホステスと呼ばれる女性従業員が客をもてなす飲食店の一業態で、ダンスフロアを備えていたのが特徴です。ダンスだけではなく歌謡ショーやコメディなんかもやってました。一種の小劇場みたいなものですね。この形態は、昭和30年代から40年代に最も流行したと言われています。その後は、スナック、ディスコなどの業態に押されて、現在は、ほぼ絶滅状態となっています。
なるほど~、僕ら世代でもなかなかキャバレーって行ったことがないけど、そんな感じだったんだね。
さて、「昔の名前で出ています」ですが、売上は200万枚を突破、小林旭さんのシングルとしては最大のヒットとなっています。
小林旭さんも我慢して2年もドサ回り続けた甲斐があったってもんだね。
小林旭さんですが、この「昔の名前で出ています」の大ヒットで、1977年(昭和52年)の「第28回NHK紅白歌合戦」に初出場しています。
92枚もシングル出してて、ここで初出場って意外だわ~
余談ですが、「昔の名前で出ています」は、1978年(昭和53年)公開の映画「多羅尾伴内」の挿入歌として使用されました。
「多羅尾伴内」って誰?何のこと?
「多羅尾伴内」は、比佐芳武原作・脚本のミステリ映画シリーズ、および同シリーズの主人公である架空の探偵の名前です。
小説の探偵さんの名前なんだ~ 読んだことないから知らんけど…。
しかし、レコードジャケットの小林旭さんのもみあげが気になるね~
1975年(昭和50年)ヒット曲