精霊流し(グレープ) 1974年(昭和49年)

今回ご紹介する1974年(昭和49年)のヒット曲は、グレープの「精霊流し」です。
「精霊流し」は、1974年(昭和49年)4月25日にグレープがリリースしたシングル曲です。作詞・作曲:さだまさしさんとなっています。

この曲も流行ったし覚えてるよ。
「去年のあ~なたの想~い出が~、テープレコーダーからこぼれています♪」ですね。
でも、今の人はさだまさしさんは知っててもグレープは知らないだろうね。

そうですね。グレープは、さだまさしさんと吉田正美さんによるフォークデュオで1972年(昭和47年)に結成、1976年(昭和51年)に解散しています。
解散はしていますが、今でも時々二人で歌を披露しているそうですよ。

解説ありがとうございました。
ところで「精霊流し」は、長崎県の…だよね?

その通りで、「精霊流し」は、毎年8月15日に長崎県長崎市で行われる精霊流しを題材とした作品です。もう少し細かく言うと、さだまさしさんの従兄が水難事故で亡くなってしまったことがモチーフになっているそうです。

※画像は、長崎市公式観光サイト様からお借りしました。

なるほど。実話がモチーフなんだね。

その「精霊流し」ですが、初回プレスは僅か4,500枚だったそうです。また、発売当初の売れ行きもイマイチだったようです。

初回プレスが4,500枚だったってことは、それほど期待されていた訳じゃないんだよね。それが後々、大ヒットとなるんだね?

そうなんです。これには東海ラジオのパーソナリティ蟹江篤子さんという方が大きく関係しているんだそうですよ。

そういうこと?

東海ラジオのパーソナリティ蟹江篤子さんが、当時全く無名だったグレープの「精霊流し」を気に入って、自分の担当曜日で毎週のように流し続けたそうです。
この放送で「精霊流し」は名古屋地区を皮切りじわりじわりと全国に広まり、その年の大ヒット曲となったそうですよ。

ラジオのパーソナリティが気に入って流し続けてヒットに繋がるって話は、昔は意外と多いよね。さだまさしさんにとっては、蟹江篤子さんに大感謝ですね!

そうですね。「精霊流し」の大ヒットがなかったら、さだまさしさんの今も変わっていたかもしれませんからね。

1974年(昭和49年)のヒット曲「精霊流し」グレープ

「動画を再生できません」と表示されている場合、「YouTubeで見る」から視聴することができます。リンク切れの場合は、こちらからご連絡下さい。


1974年(昭和49年)出来事

  • 戦後初のマイナス成長
  • 超能力ブーム
  • ジャイアンツの長島茂男現役引退
  • ガッツ石松がボクシング世界チャンピオンに
  • セブン-イレブン東京都江東区に第1号店を出店
  • 北の湖が史上最年少(21歳2か月)で第55代横綱昇進
  • ハローキティ誕生
  • ベルばら(ベルサイユのばら)ブーム
  • 井上陽水「氷の世界」が大ヒット
  • 西城秀樹がソロ歌手として史上初となる日本のスタジアムでのコンサートを大阪スタヂアム(大阪球場)で開催

1974年(昭和49年)ヒット曲

  1. なみだの操 殿さまキングス
  2. あなた 小坂明子
  3. うそ 中条きよし
  4. ふれあい 中村雅俊
  5. 恋のダイヤル6700 フィンガー5
  6. 夫婦鏡 殿さまキングス
  7. くちなしの花 渡哲也
  8. 激しい恋 西城秀樹
  9. 積木の部屋 布施明
  10. 学園天国 フィンガー5
  11. 追憶 沢田研二
  12. 私は泣いています りりィ
  13. 精霊流し グレープ
  14. 小さな恋の物語 アグネス・チャン
  15. ひと夏の経験 山口百恵
  16. よろしく哀愁 郷ひろみ
  17. 岬めぐり 山本コウタローとウィークエンド
  18. 二人でお酒を 梓みちよ
  19. 夜空 五木ひろし
  20. ちっぽけな感傷 山口百恵