聖母たちのララバイ(岩崎宏美) 1982年(昭和57年)

今回ご紹介する1982年(昭和57年)のヒット曲は、岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」です。
「聖母たちのララバイ」は、1982年(昭和57年)5月21日にリリースされた岩崎宏美さんの28枚目のシングルです。作詞:山川啓介さん、作曲:木森敏之さん、John Scott、編曲:木森敏之さんとなっています。

岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」と言えば、「火曜サスペンス劇場」ですよね。歌い出しは、「さぁ、眠りなさい、疲れきった体を投げだして♪」でしたよね。岩崎宏美さんの伸びやかな声が印象的な一曲でした。

おっしゃる通りで岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」は、「火曜サスペンス劇場」の初代エンディングテーマでした。
この影響も大きかったのでしょうオリコンランキングでは1位を獲得、レコード売上は、累計で130万枚を超える大ヒットとなりました。岩崎宏美さんにとっても、1975年(昭和50年)の「センチメンタル」以来約7年ぶりのチャート1位シングルとなりました。

「火曜サスペンス劇場」の中で聞いていた記憶があるんだけど、曲がヒットしたのは結構、時間が経ってからだったような気がするんだけど…。

「聖母たちのララバイ」ですが、当初は、エンドロール用に1コーラス分のみが作られただけだったそうです。当然、レコード発売の予定もなかったそうですが、視聴者からの要望が殺到したため、急遽レコード化したんだそうですよ。

なるほどね。でも、どうして作曲者にJohn Scottって人の名前があるの?

レコード化に際して、Aメロの大部分が、映画「ファイナル・カウントダウン」の劇中BGMと酷似していると、同曲の作曲者であるJohn Scott(ジョン・スコット)からのクレームが入ったそうなんです。
実際の映画「ファイナル・カウントダウン」の中の曲はこんな感じです。

うぉ~、歌詞は入ってないけど、メロディラインとかほぼそのままじゃない?

私も初めて聞きましたけど、丸パクリってやつですよね、
そんなこんなで、作曲者の木森敏之さんも盗用であったことを認めたことから、レコードジャケットの表記を「作曲:木森敏之・John Scott、編曲:木森敏之」という両名併記のクレジットにしたそうです。

なるほど、そんな経緯があったんだね。

色々とあったのかもしれませんが、出来上がった曲はとっても素晴らしいですよね。
それでは、岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」をどうぞ!

1982年(昭和57年)のヒット曲「聖母たちのララバイ」岩崎宏美

「動画を再生できません」と表示されている場合、「YouTubeで見る」から視聴することができます。リンク切れの場合は、こちらからご連絡下さい。


1982年(昭和57年)の出来事

  • 日航機が羽田沖に墜落する大事故が発生
  • 東北新幹線(大宮~盛岡間)開業
  • 上越新幹線(新潟~大宮間)開業
  • ロッテの落合博満が3冠王
  • 500円硬貨が発行
  • ホテル・ニュージャパン火災

1982年(昭和57年)のヒット曲ランキング

  1. 待つわ (あみん)
  2. セーラー服と機関銃 (薬師丸ひろ子)
  3. 聖母たちのララバイ (岩崎宏美)
  4. 心の色 (中村雅俊)
  5. 北酒場 (細川たかし)
  6. 悪女 (中島みゆき)
  7. ハイティーン・ブギ (近藤真彦)
  8. チャコの海岸物語 (サザンオールスターズ)
  9. 情熱・熱風・せれなーで (近藤真彦)
  10. ふられてBANZAI (近藤真彦)
  11. 渚のバルコニー (松田聖子)
  12. 赤いスイートピー (松田聖子)
  13. ウエディング・ベル (Sugar)
  14. 哀愁のカサブランカ (郷ひろみ)
  15. 小麦色のマーメイド (松田聖子)
  16. ジェームス・ディーンのように (Johnny)
  17. 誘惑 (中島みゆき)
  18. シルエット・ロマンス (大橋純子)
  19. 色つきの女でいてくれよ (ザ・タイガース)
  20. い・け・な・いルージュマジック (忌野清志郎+坂本龍一)