HERO~ヒーローになる時、それは今 (甲斐バンド) 1978年(昭和53年)

今回ご紹介する1978年(昭和53年)のヒット曲は、甲斐バンドの「HERO(ヒーローになる時、それは今)」です。
「HERO(ヒーローになる時、それは今)」は、1978年12月20日(昭和53年)に発売された、甲斐バンド11枚目のシングルです。作詞・作曲・編曲:甲斐よしひろさんとなっています。

甲斐バンドの「HERO(ヒーローになる時、それは今)」、めちゃくちゃかっこい曲ですよね。「HEROヒーローになる時、あは~、それは今~、HERO 引き裂かれた夜におまえを離しはしない~♪」って、今でも歌いたくなる!
確か時計のCMで使われていたような気がするんだけど…。

当時、服部時計店(現:セイコーHD)のCMソングでしたね。
甲斐バンドはこの「HERO(ヒーローになる時、それは今)」で、バンド初のシングルチャート1位を獲得、63.7万枚(180万枚)を売り上げ、ロックバンドとしての地位を確固たるものとしました。

「HERO(ヒーローになる時、それは今)」が、11枚目のシングルってことは、デビュー曲の「裏切りの街角」から目立ったヒット曲がなかったんだね。

そうですね。それに、元々は、服部時計店(現:セイコーHD)のCMソング制作では、矢沢永吉さんや原田真二さんが先に候補として挙がっていたらしいです。ただ、その二人が余りにメジャーに成り過ぎているといった理由で甲斐バンドが大抜擢されたんだそうです。

後から分かると失礼な話だけど、当時、甲斐バンドはそれぐらいメジャーじゃなかったってことなんだね。

当時、広告代理店とセイコーの関係者で甲斐バンドを知っている人はほとんどいなかったそうですよ。実際、甲斐バンドは、ほぼテレビ出演をしていませんでしたし、年間100本を超えるステージをこなし続けてきた「ライブにこだわるバンド」だったってこともあるのかもしれませんよね。知る人ぞ知るみたいな…
そんな知る人ぞ知るバンドが、新年早々、時計の「SEIKO」のCMで強烈なインパクトで登場してきた訳ですね。

なるほど~!そう言うことがあったんだね。
しかし、最初にセイコーのCMを見た時に、ビビーンってきたもんね!それぐらいインパクト十分でしたよ!

当時のテレビ(歌番組)と言えば、歌謡曲、演歌が主流でしたらから、オケを使わずバンド編成演奏して歌うロックバンドはまだまだ異質の存在でしたよね。ただ、1977年(昭和52年)、1978年(昭和53年)頃から、徐々にテレビでもロックバンドを見ることが増えてきたように思います。

世良公則とツイストとかCharさん、原田真二さんの「ロック御三家」とか、ゴダイゴとかもそうだよね。年頃だったし、ギターとかベースに興味を持った時代だったよ。

余談ですが、甲斐バンドが、1979年(昭和54年)に「ザ・ベストテン」に出演しているんですが、その時は、当時の司会者である黒柳徹子さん、久米宏さんの2人と話をしないなどの条件を付けて出演したそうですよ。

甲斐よしひろさんって、ライブやラジオだと面白いんだけど、当時はそんな感じだったんだね。しかし、甲斐バンドが「ザ・ベストテン」に出てたなんて知らなかったな…

1978年(昭和53年)のヒット曲「HERO(ヒーローになる時、それは今)」甲斐バンド

1978年(昭和53年)ヒット曲

順位曲名歌手名売上枚数
1位UFOピンク・レディー155.4万
2位サウスポーピンク・レディー146.0万
3位モンスターピンク・レディー110.2万
4位君のひとみは10000ボルト堀内孝雄91.9万
5位微笑がえしキャンディーズ82.9万
6位透明人間ピンク・レディー80.0万
7位カナダからの手紙平尾昌晃・畑中葉子70.0万
8位Mr.サマータイムサーカス65.2万
9位時間よ止まれ矢沢永吉63.9万
10位わかれうた中島みゆき62.7万