愛のメモリー(松崎しげる) 1977年(昭和52年)

今回ご紹介する1977年(昭和52年)のヒット曲は、松崎しげるさんの「愛のメモリー」です。
「愛のメモリー」は、1977年(昭和52年)8月10日に発売された松崎しげるさんの14枚目のシングルです。作詞:たかたかしさん、作曲・編曲:馬飼野康二さんとなっています。

松崎しげるさんのパワフルな歌声とサビの「美しい人生よ~、限りない喜びよ~♪」ってところが大好きな曲ですね~

名曲「愛のメモリー」ですが、世に出るまでの道のりはちょっと長くて、まず、1976年(昭和51年)に、レコード会社のディレクターさんがスペインのマジョルカで開催される「マジョルカ音楽祭」というものを知り、音楽祭参加のために楽曲を制作することを決意したそうです。
海外での音楽祭ということもあり、それまでにないスケールの大きな楽曲が製作され「愛の微笑み」と名づけられた。そして、パワフルな歌声が魅力の松崎しげるさんが歌い手として選ばれました。

なるほど、なるほど…。

「マジョルカ音楽祭」では、松崎しげるさんの圧倒的な歌唱力とステージ・パフォーマンスにより、松崎しげるさん自身は最優秀歌唱賞を受賞、総合では第2位を記録しています。

凄いじゃないですか!海外の音楽祭で2位を受賞するなんて、日本で売れるのも間違いないじゃないですか?

ところが、日本では各種メディアを始め音楽関係者も松崎しげるさんの受賞に関心を持たず、楽曲の「愛の微笑み」に関しても注目が集まることはほとんどなかったのだそうですよ。

どうしてなんでしょうね~ あんなに素晴らしい曲なのに…

やっぱり大人の事情ってやつなんでしょうかね。
実際、松崎しげるさん自身がテープを持参して曲の売込みもしたそうなのですが、これもなかなか難航したそうです。

どこの世界もそうだけど、やっぱり、コネとかパイプってのが必要なんでしょうか。

ね~、どうなんでしょうか。
そんな中、松崎しげるさんがかつて仕事をしたことのある関西のCMプロデューサーを訪ねたところ、プロデューサーがサビの部分に興味を抱いたそうなんです。そしてそそのプロデューサーの意向で、江崎グリコのアーモンド・チョコレートのコマーシャルソングとして採用されることが決まったのでした。

なるほど~!ここで僕には未来が見えてきましたよ!

1977年(昭和52年)に、三浦友和さんと山口百恵さんの共演するコマーシャルに「愛の微笑み」が採用されたことで俄然注目を集め、8月に「愛のメモリー」とタイトルを変更してリリースすることになります。すると売上は80万枚に達する大ヒットとなりました。また、松崎しげるさんは、1977年(昭和52年)の「第28回NHK紅白歌合戦」にも初出場も果たしています。
※画像は、ミューゼオ様からお借りしました。

写真で山口百恵さんが持っているのはセシルチョコレートだけど、CMで共演していたのは、アーモンドチョコレートの方だったよね。赤いシリーズで共演して、人気絶頂だった三浦友和さんと山口百恵さんが出ているCMということで話題だったよね。

当時からビッグカップルと話題でしたけど、本当に結婚されるとは思いもしませんでしたよ。
さて、松崎しげるさんの「愛のメモリー」ですが、翌1978年(昭和53年)春の第50回選抜高校野球大会の行進曲にも起用されました。

松崎しげるさんと言えば高校球児だったのは有名な話だから(日大一高のご出身ですね)、違う形で甲子園に出場できて、きっと嬉しかっただろうね。

余談ですが、2005年8月に「iTunes Music Store」で最高3位にランクインし、ネットを中心にした新たなブームが起きたそうですよ。

昭和や平成には良い曲が多いんだよね。

1977年(昭和52年)のヒット曲「愛のメモリー」松崎しげる

1977年(昭和52年)ヒット曲

順位曲名歌手名売上枚数
1位渚のシンドバッドピンク・レディー94.5万
2位青春時代森田公一とトップギャラン86.5万
3位ウォンテッドピンク・レディー84.5万
4位勝手にしやがれ沢田研二74.7万
5位昔の名前で出ています小林旭70.8万
6位雨やどりさだまさし66.9万
7位カルメン’77ピンク・レディー65.9万
8位S.O.Sピンク・レディー64.7万
9位失恋レストラン清水健太郎62.8万
10位フィーリングハイ・ファイ・セット56.6万