今回、ご紹介する1968年(昭和43年)のヒット曲は、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」です。
「悲しくてやりきれない」は、1968年(昭和43年)3月21日に発売されたザ・フォーク・クルセダーズの2枚目のシングルです。作詞:サトウハチローさん、作曲:加藤和彦さんとなっています。
「悲しくて、悲しくて、とて~もや~り~きれない♪」ってところぐらいは知っているレベルですかね…
「悲しくてやりきれない」ですが、2枚目のシングル曲として予定されていた「イムジン河」が発売自粛となったため、それに代わる曲として制作されたのだそうです。
リアル世代じゃないけど、その時代は色々とあったんだろうね。
そう言えば、映画「パッチギ!」の中でも、ラジオ局で主人公の康介が「イムジン河」を歌う場面で、大友康平さん演じるディレクターに対して、松澤一之さん演じるプロデューサーが「この曲は日本でレコード発売も放送で曲を流すことも禁止されているのに歌わせる気か?」と詰め寄るシーンがありましたよね。
※画像は、映画.com様からお借りしました。

ところで、「悲しくてやりきれない」のエピソードなんですが、作曲した加藤和彦さんによると、フジパシフィックの会長室に、ギターだけ渡され、3時間で作曲を依頼され、部屋に鍵をかけられて軟禁状態で作ったんだそうですよ。
軟禁状態で曲を作らせるなんて、今なら、大問題になりそうですよねw
でも、3時間で曲を作れるというところが凄いですね!
さらに、加藤和彦さんは、その出来立ての曲を持って、そのまま(作詞家の)サトウハチローさんのところへ向かったんだそうです。すると、1週間ほどで詞が自宅へ送られてきて、歌ってみると、曲に語句がぴたっと合っていて驚いたと後日、語られています。
やっぱり、天才は天才を知るっていうことなのかな?
凡人には分からない感性をやはりお二人はお持ちなんでしょうね。
余談ですが、2016年公開の片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」ではコトリンゴによるカバーがオープニング曲として使用されています。
1968年(昭和43年)ヒット曲
順位 | 曲 名 | 歌手名 |
---|---|---|
1位 | 天使の誘惑 | 黛ジュン |
2位 | 三百六十五歩のマーチ | 水前寺清子 |
3位 | 花の首飾り | タイガース |
4位 | 伊勢佐木町ブルース | 青江三奈 |
5位 | エメラルドの伝説 | ザ・テンプターズ |
6位 | ブルー・ライト・ヨコハマ | いしだあゆみ |
7位 | 愛の奇跡 | ヒデとロザンナ |
8位 | 好きになった人 | 都はるみ |
9位 | グッド・ナイト・ベイビー | キング・トーンズ |
10位 | 受験生ブルース | 高石友也 |